低体温を改善するには? 「湯たんぽ」活用とダラダラ起きのすすめ

操体サロンのアミケンです。
今シーズンも、風邪やインフルエンザが流行しましたね。
特に「大寒」を迎えてからは、グっと冷えこみ、さらに体調を崩す方が多くなったような気がします。

そんな中、そういえば私は今シーズンは風邪やインフルエンザにかかってない!…ということに気がつきました。
はて、なぜ??


かつては年2~3回 風邪をひいていた

1昨年前までは、38~39度の発熱をして、有休をとることが年に2~3度あったのです。
発熱の原因は、風邪であったり、インフルエンザであったり、ノロウィルス疑惑であったり……さまざまなのですが。
まぁ、世間でなにかしら流行すると、だいたいそれを追従していたかんじです。
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そして、私は子どもの時から平熱が低くて、「35.2~35.5度」がノーマルな状態でした。
なので、体温計で「36.7度」とかでも、けっこうフラフラ。鼻や喉の調子が下降気味になり、「38度」を超えると、完全にダウン。
フトンから出られず、カラダのフシブシが痛い……というありさまでした。


低体温はデメリットだらけ

低体温だと、カラダの酵素の働きが低下し、新陳代謝が悪くなり、免疫力も低下し、病気になりやすくなる……と言われています。
これは、確かにそうだと思います。

風邪をひく前は、お腹まわり(胃や腸)がスッキリしなくなる……というパターンも多かったです。
つまり新陳代謝が悪くなってたのですね。

低体温のメリットをあえてあげるとすると、「落ち着いた雰囲気(クールな性格)にみられる」くらいでしょうか(笑)
単にテンションあげにくかっただけなんですけどね。


平熱アップできた理由(1) 湯たんぽの活用

低体温な体質を解消したいとは、ずっと考えていて、過去数年にわたり色々ためしてみました。
ショウガ湯を飲むとか、靴下をはいて寝るとか、朝ジョギングするとかとか。
しかしながら、私にはどれも合わなかったみたいです。

では、今シーズンは何が変わったの?ということですが、心当たりがある要因は2つ。

1つは「湯たんぽ」の活用です。
就寝する15分~30分ほど前に、足元に湯たんぽを設置して、フトンの中を暖めておくことを、今シーズンはほぼ欠かさず実行しました。(セッティングしてくれたのは妻ですがw)

いちおう靴下もはいて寝るのですが、足元がポカポカしてくると、いつの間にか自分で靴下を脱いでいます。
むかしは、靴下をはいたまま寝ていると、ちょっと窮屈なかんじがして、夜中に目が覚めたりしていたのですが、それがなくなりました。
結果的に「快く、深い眠りがとれるようになった」と思います。


平熱アップできた理由(2) ダラダラ起きることにした

もう1つの要因ですが、「起き方」を変えました。
これまではAM7時に目覚ましをセッティングし、7時10分にフトンをでて、シャワーをあびて7時40分に家をでる……というのがルーティンでした。

それを、もうちょっと「ダラダラ起きる」方向にシフトチェンジしてみたのです。
まず目覚ましのラジオをAM6時半にセット。ラジオ局も、某ハイテンション系MCの番組からTOKYO FM「クロノス」にかえました(笑)。

ラジオでは荒川静香さんのトークコーナーを挟んで、2回ニュースが流れるので、それをうっすら聴きます。
ニュースは2回ともほぼ同じ内容なので、「次はあのトピック、その次は…」と確認しながら脳を覚醒させていくのです。

同時に、カラダも少しずつ、少しずつ体勢を変えていきます。
左向き→天井向き→右向き……のように、その日の気分に応じてキモチのいい方向にカラダを動かしていきます。
だいたい20分~25分くらい、そんな感じでフトンの中でカラダとアタマをウォームアップしていくのです。
(カラダの動かし方には、私は「操体法」をとりいれていますが、我流でもいいと思います。)

さらに、フトンから出る時間も5~10分ほどですが、遅めにしました。
その分、出勤の時間もゆっくり目になりましたが、なんてったって健康第一!「遅刻しなければOK」という気持ちでルーティンを変えてみました。


結果:平熱が35.2度→36.2度に上昇。今年は風邪ゼロ


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というわけで、就寝と起床のルーティンを変えたら、低体温が解消し、体調不良になりにくくなりました!という実体験をまとめてみました。
あくまで個人の感想ですし、もしかしたら他の要因もあるかもしれませんが、本人的にいちばん思い当たるのはコレかなと。

今後、風邪ひくことは当然あると思いますけど、とりあえず平熱があがってきたのは良かったと思ってます。

さらに「脱・寒がり」というメリットも実感

平熱が35度台の頃は、めちゃくちゃ「寒がり」でした。
最高気温が5度を下回ると、外出するのが本当におっくうで、、、ヒートテックの下着に、セーター、厚手のコートを重ね着して、どうしてもという時はウルトラライトなダウンベストを間に着込んでも、寒くて寒くてしょうがない……立ち止まるとブルブル、肩や顔面の筋肉はガチガチ気味に……というありさまでした。

それが、平熱を36度台にたった1度上げただけで、かなり寒さの感じ方が変わったと思います。
以前のように過剰な重ね着はほぼ不要。
「下着 + シャツ + セーター + コート」の4枚重ねであれば、雪がチラつく都内程度であれば、特に支障ないレベルです。

信号待ちとか、バス停で並ぶ時も、以前ほどつらくなくなったので、ストレス軽減効果も大きいですし、ポケットに手をつっこんだままじゃなくても平気になったので、スキマ時間にパっとスマホを操作するのも楽です。(歩きスマホはNGですけどね)

ま、そんなワケで、低体温じゃなくなると、色んなメリットを実感できるということです。

元気な時(フツーの時)こそ、体温を測っておくべし

体温を測るときって、だいたい発熱・発病した時じゃないですか?
休養をとって、じょじょに復調していって、体温が36.5度に近づいてきたら「よし、治った!」ってことにするパターンが多いかと。

それだと、本当の意味での「平熱」が測れていないかもしれないので、なんでもない時、いたって普通の時にこそ、唐突に体温計を手にとってみてください。
この記事を見た人は、まさに今!とか。
もしかしたら、低体温に気づく人もいるかも……。

体温は、気軽に測定できる健康のバロメーターの1つ。自分を含めて、ご家族でお腹の調子をくずしやすい人や、風邪をひきやすい人がいたら、体温計を手にとってみてくださいね。


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この記事の筆者

鈴木健介(アミケン) / Kensuke Suzuki

1977年 大阪生まれ。編集者 & セラピストのパラレルキャリア。
厚生労働大臣認定 あん摩マッサージ指圧師 / 合同会社GX代表 / アミケン編集塾 塾長 / PRSJ認定PRプランナー / 日本指圧専門学校 61期卒 / 趣味:阿波おどり
操体法は 私の曾祖父、橋本敬三が考案した健康法です。
SOTAI is a movement therapy that was invented in Japan to heal your body naturally.

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