『シン・ゴジラ』でグっとくる!矢口蘭堂(長谷川博己)のスピーチシーン3選【ネタバレ注意】
映画『シン・ゴジラ』を観てきました。
本当に凄い作品でした。
ネット上には、すでに数多くの力作レビューが掲載されていますね。
それらを読むだけでも、ジワジワ感動が甦ります。
ゴジラの進撃シーンや、それに立ち向かう政府・官邸スタッフ・自衛隊の活躍も胸をうちますが、私が特に印象に残ったのは主役の矢口蘭堂(巨大不明生物特設災害対策本部:巨災対リーダー)のスピーチのシーンたちです。
組織のリーダーたるもの、かくあるべし!……と非常に感激し、心に残ったので、それらを自分への備忘録も兼ねて紹介してみたいと思います。
※以下、ネタバレを含みますので、鑑賞前の方はご注意ください。
巨災対に集められた官邸スタッフたちへの最初のスピーチ
…巨災対事務局長の矢口だ。 本対策室の中では、どう動いても人事査定に影響はない。 なので、役職・年次・省庁間の縦割りを気にせず、ここでは自由に発言してほしい。 そもそも出世に無縁な霞が関の はぐれもの、一匹狼、変わり者、オタク、問題児、鼻つまみ者、厄介者、学会の異端児…そういった人間の集まりだ。気にせず好きにやってくれ!
縦割り組織で、空気を読み合う日本社会では、思い切った言動がとれず、プロジェクトが潤滑に回らないことが多々あるもの。
一方でチームとして歯車がまわり出した時のパワーは図りしれない……そんな日本人の良さを引き出すキーワードが「査定に影響なし!」というのは面白いポイントだなと思いました。
ゴジラの攻撃から命からがら生き残った巨災対メンバーたちへのメンタルケア
先の悲劇から生き残り、チームの半数以上の者たちがここにいることを感謝する。 残念ながらここに来ることができなかった者たちの想いとともに、諸君には頑張ってほしい。 欠員は随時補填していく。家族や友人、同僚を失った悲しみは消えることはない。 …だがそれを乗り越えることはできる。 今は国民のため、対策と、凍結プランの完成に力を注いでほしい。 ……頼む!!!
心身ともに絶望感、疲労感、虚無感、悲しみ、不安に面しているだろう部下たちに対して、絶妙の語り口で激励する矢口。
エヴァンゲリオンの主人公・碇シンジが超ネガティブだったのと正反対で、超ポジティブで、接する人々に勇気と奮起を促す語り口が見事でした。
最後のシメが命令口調ではなく、「頼む!」というお願い口調なのが、またグっときますね。
最終決戦にのぞむ自衛隊員たちに向かって
今回のヤシオリ作戦遂行に際し、放射線量の直撃や、急性被爆の危険性があります。 ここにいる者の生命の保証はできません。 ……だがどうか実行してほしい! 我が国の最大の力は、この現場にあり、自衛隊は、この国を守る力が与えられている最後の砦です。 日本の未来を、君たちに託します。…以上です。
これから始まる作戦のリスクを、一切隠すことなく説明した上で、隊員たちの使命感を刺激し、また自らも現場の最前線に身をおくことによって、背水の陣であることを示し、一体感を演出する様が見事だと思いました。リーダーにここまで男気を見せられたら、もうやるっきゃない!という気持ちになりますね。
というわけで、『シン・ゴジラ』に登場した心にグっとくるスピーチシーンを3つ選んでみました。
(セリフはうろ覚えなので、間違ってる可能性大です。ご了承ください)
2回目、3回目…をご覧になる方は、ぜひスピーチシーンに注目してもらえたらと思います。
以上、操体サロンのアミケンでした。
この記事の筆者
1977年 大阪生まれ。編集者 & セラピストのパラレルキャリア。
厚生労働大臣認定 あん摩マッサージ指圧師 / 合同会社GX代表 / アミケン編集塾 塾長 / PRSJ認定PRプランナー / 日本指圧専門学校 61期卒 / 趣味:阿波おどり
操体法は 私の曾祖父、橋本敬三が創案した健康法です。
SOTAI is a movement therapy that was invented in Japan to heal your body naturally.