医者が悪いのではなく、自分の体は自分が責任を持つ

指圧界のレジェンド・小野田茂先生(浪越指圧ヨーロッパ代表)が、「健康を保つ極意」をコメントされていたので、ご紹介させてください。
健康を保つ極意

▼引用
指圧は免疫力、自然治癒力を高めます。
週一回の定期的な指圧治療は、現代人の体への投資です。
何時でも体を敏感にして身体からの警告を読み取る能力を指圧で蘇らせましょう。
そして食べない喜びを知り、携帯電話は、極力、寝室に置かない習慣をつけましょう。
要は、予防医学です。
お医者さんが悪いのではなく、自分の体は、自分が責任を持つ、このメンタリティーを付けるのが、基本かもしれません。死ぬ前に実践してください。

そもそも「指圧」とは……?
『あん摩マッサージ指圧理論』(医道の日本社 第3版)によると、

▼引用
指圧とは疾病の治療および予防を目的として、全身の体表に定められた部位を、徒手を用いて、原則として漸増、漸減の垂直圧の一点圧を主体とした押圧操作を遠心性の方式で生体に加える。これにより生体に備わっている自然治癒力の働きを促進し、疲労を乗り除き、健康を増進させる手技療法である
(中略)
指圧法の基本手技は押圧操作と運動操作の2法である。

…と定義されています。

一般には「指圧」というと、親指でグイグイ押すだけのイメージがあるかもしれませんが、実は「運動操作」も含んでいるのです。
では運動療法である「操体法」との違いはどこにあるのでしょう?

再び『あん摩マッサージ指圧理論』から指圧の運動操作について引用すると

▼引用
指圧における運動操作は運動療法による自動運動法、他動運動法、抵抗運動法、矯正法というような意味で施術する場合は少なく、むしろ健康増進に応用する運動法の一種と見なすべき操作である。

現代人は複雑に文化した社会で働くために、日常生活の上で不自然な体位を余儀なくされ、また運動不足に陥りやすい。
その結果 関節の運動制限を招き、筋の硬化、身体の不均衡を招きやすい。
この場合、関節の可動性を応用して、制限可動域まで他動運動を行い、関節の運動を円滑にし、筋の硬化を解き身体の不均衡を回復する。
これが運動操作の目的である。

…とあります。

私は「指圧」押圧 + 運動操作と、【息/食/動/想】を基本コンセプトとする「操体法」の組み合わせは、非常に相性が良いものだと考えています。
小野田先生のコメントに共感するポイントも、まさにそこです。
ぜひベストミックスを探求し、皆さまの健康保持に貢献したいと思います。
指圧アミケン

この記事の筆者

鈴木健介(アミケン) / Kensuke Suzuki

1977年 大阪生まれ。編集者 & セラピストのパラレルキャリア。
厚生労働大臣認定 あん摩マッサージ指圧師 / 合同会社GX代表 / アミケン編集塾 塾長 / PRSJ認定PRプランナー / 日本指圧専門学校 61期卒 / 趣味:阿波おどり
操体法は 私の曾祖父、橋本敬三が考案した健康法です。
SOTAI is a movement therapy that was invented in Japan to heal your body naturally.

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