もう一度みたい邦画10選

アミケンです。個人的に「もう一度みたい」と思う邦画をリストアップしてみました。
私もこれから見返すのですが、ステイホームのお供に、よかったら参考にしてみてください。

12人の優しい日本人

陪審員全員が「無罪!!」しかしその部屋からは誰も出られなかった- ある殺人事件の審議のために12人の陪審員が集められた。被告が若くて美人であることから、陪審員全員が無罪の決を出し、審議は早々に終了するかに見えた。しかし、陪審員2号が無罪の根拠を一人一人に問いただし始めたところから、審議の様相が混迷を呈していく。彼らは果たして「真実」に辿り着けるのだろうか……(1991年 監督:三谷幸喜 主演:豊川悦司、相島一之
最初に見たのは中学生か高校生の時だったと思います。延々と続く決まらない話し合い、空気の読み合い……イラっとしてしまう日本的な要素が満載ながら、コミカルで痛快で、最後はポジティブな気分になれた映画だったと思います。

阿弥陀堂だより

忘れていた、人生の宝物に出逢いました。心の病をかかえる美智子は夫、孝夫の故郷、信州に二人で移り住む。山里の美しい村に帰った夫婦は、阿弥陀堂というお堂に暮らす96歳の老婆おうめを訪ねる。おうめのところに通ううちに、孝夫は声の出ない少女小百合に出会う。彼女は村の広報誌に、おうめが日々話したことを書きとめ、まとめた「阿弥陀堂だより」というコラムを連載していた。素朴だが温かい村の人々とのふれあい。美しい季節の移ろいに抱かれて暮らしていくうちに、美智子と孝夫はいつしか生きる喜びを取り戻していく。(2002年 監督:小泉堯史 主演:樋口可南子、寺尾聰
素朴な田園風景と、主演の二人の人間味あふれる演技に心洗われた記憶があります。2拠点生活や地方移住について考える際に、改めて見ておきたいと思う作品です。

スウィングガールズ

東北の片田舎にある高校。夏休みに補講を受けている女子学生たちが、サボる口実に始めたジャズバンドの魅力に次第にのめり込んでいく。(2004年 監督:矢口史靖 出演:上野樹里、貫地谷しほり、本仮屋ユイカ
『フラガール』や『チア☆ダン』など青春映画は元気がもらえるので大好きなジャンルなのですが、特に『スウィングガールズ』はラストの演奏シーンで気分がぐわーっと高揚する感じが本当に大好きです。

ゆれる

東京で写真家として成功した猛は母の一周忌で久しぶりに帰郷し、実家に残り父親と暮らしている兄の稔、幼なじみの智恵子との3人で近くの渓谷に足をのばすことにする。懐かしい場所にはしゃぐ稔。稔のいない所で、猛と一緒に東京へ行くと言い出す智恵子。だが渓谷にかかった吊り橋から流れの激しい渓流へ、智恵子が落下してしまう。その時そばにいたのは、稔ひとりだった。事故だったのか、事件なのか。裁判が始められるが、次第にこれまでとは違う一面を見せるようになる兄を前にして猛の心はゆれていく。やがて猛が選択した行為は、誰もが思いもよらないことだった……(2006年 監督:西川美和 主演:香川照之、オダギリジョー
吊り橋はゆれる。人の心もゆれる。追い詰められた人の心理や、コンプレックスへの向き合い方について、深く考えさせられる作品です。

転々

孤独な大学8年生の竹村文哉は、借金84万円の返すアテもないまま返済期限を迎えようとしていた。そんな文哉の前に現われた借金取りの男、福原は、文哉に奇妙な提案を持ちかける。それは、吉祥寺から霞ヶ関まで歩く福原の“東京散歩”に付き合えば、借金をチャラにしてくれるばかりか、100万円までくれるというもの。ウマすぎる話に警戒感を抱きながらも、選択の余地のない文哉はその提案を受け入れことにするのだが……(2007年 監督:三木聡 主演:三浦友和、オダギリジョー、小泉今日子
ちょうど大阪から上京してきたばかりの時にみた作品。三浦友和さんのコミカルな演技が大好きです。実在の地名がたくさんでてくるので、なぞって散歩してみたいですね。

眉山

シンガーソングライター・さだまさしが書き下ろしたベストセラー小説を映画化した感動作。東京で働く咲子は、病に倒れた母を看病するため徳島に帰郷する。独立心が強い母は死んだら献体することを咲子に相談なく決め、咲子はそんな母を身勝手だと思い、寂しさとわだかまりを抱えていた。そんなある日、担当医から母が末期ガンだと知らされ愕然とする。残された時間はわずかしかないのに……(2007年 監督:犬童一心 主演:松嶋菜々子、大沢たかお、宮本信子
クライマックスに阿波おどりのシーンがあるのですが、それが本当に美しいです。主人公・咲子の父親の住所が、アミケン指圧院から徒歩15分ほどの場所なのも思い入れが強くなる要素になってます。

グッモーエビアン!

元パンクバンドのギタリストで、17歳で母親になったアキと、しっかり者の女子中学生・ハツキは対照的だが、親友のように仲がよく、名古屋のアパートで二人暮らし。ある日、約2年間、海外放浪の旅をしていた自由人・ヤグが帰ってきた。2年ぶりの3人暮らしで、アキとヤグは楽しそう。でもやたらと絡んでくるヤグや、きちんと仕事をしないヤグを笑って許しているようなアキの態度に、ハツキはイライラしてしまう……(2012年 監督:山本透 主演:大泉洋、三吉彩花、麻生久美子
家族のカタチは自由で良い。でも思いやりの心は大切……そんなことを教えてくれる感動作です。

シン・ゴジラ

東京湾・羽田沖。突如、東京湾アクアトンネルが巨大な轟音とともに大量の浸水に巻き込まれ、崩落する原因不明の事故が発生した。首相官邸では総理大臣以下、閣僚が参集されて緊急会議が開かれ、内閣官房副長官・矢口蘭堂は、海中に棲む巨大生物による可能性を指摘。周囲は矢口の意見を一笑に付すものの、直後、海上に巨大不明生物の姿が露わになった。慌てふためく政府関係者が情報収集に追われる中、謎の巨大不明生物は上陸。普段と何も変わらない生活を送っていた人々の前に突然現れ、次々と街を破壊し、止まること無く進んでいく。政府は緊急対策本部を設置し、自衛隊に防衛出動命令を発動。そして、川崎市街にて、“ゴジラ”と名付けられたその巨大不明生物と、自衛隊との一大決戦の火蓋がついに切られた。果たして、人智を遥かに凌駕する完全生物・ゴジラに対し、人間に為す術はあるのか?(2016年 監督:庵野秀明、樋口真嗣 主演:長谷川博己、竹野内豊、石原さとみ
国難に対して立ち向かう日本人の強さ、チームワーク、調整力、忍耐力……が見事に描写された凄い映画だと思います。ゴジラだって倒せるんだから、新型コロナウイルスにもきっと勝てるはず!

湯を沸かすほどの熱い愛

銭湯・幸の湯を営む幸野家。しかし、父が1年前にふらっと出奔し銭湯は休業状態。母・双葉は、持ち前の明るさと強さで、パートをしながら娘を育てていた。そんなある日突然、余命2ヶ月という宣告を受ける。その日から彼女は「絶対にやっておくべきこと」を決め、実行していく。(2016年 監督:中野量太 主演:宮沢りえ、オダギリジョー、杉咲花
メメント・モリ = 「死を想え」っていう考え方は、私もとても大事にしています。死から逆算して自分はこの世に何が残せるのか…?それを考えさせてくれる作品です。沼津港の「お食事処かにや」でタカアシガニを食べるシーンが本当に美味しそう!

寝ても覚めても

東京、丸子亮平は勤務先の会議室へコーヒーを届けに来た泉谷朝子と出会う。ぎこちない態度をとる朝子に惹かれていく亮平。真っ直ぐに想いを伝える亮平に、戸惑いながら朝子も惹かれていく。しかし、朝子には亮平に告げられない秘密があった。亮平は、2年前に朝子が大阪に住んでいた時、運命的な恋に落ちた恋人・鳥居麦に顔がそっくりだったのだ……(2018年 監督:濱口竜介 主演:東出昌大、唐田えりか
理性ではコントロールしきれない人間の「衝動」の怖さを痛感する作品です。2011年の大震災の描写もリアル。反省してもしきれないことに人はどう向き合うべきなのか…考えさせられます。ちなみに、私はあのスキャンダル報道の前にこの映画をみていたので、不倫相手が唐田えりかと知った時に「やっぱりな…」と思いました。

以上、アミケンのもう一度みたい邦画10選でした!
(なぜかオダギリジョーの出演作が多いですね…笑)

この記事の筆者

鈴木健介(アミケン) / Kensuke Suzuki

1977年 大阪生まれ。編集者 & セラピストのパラレルキャリア。
厚生労働大臣認定 あん摩マッサージ指圧師 / 合同会社GX代表 / アミケン編集塾 塾長 / PRSJ認定PRプランナー / 日本指圧専門学校 61期卒 / 趣味:阿波おどり
操体法は 私の曾祖父、橋本敬三が考案した健康法です。
SOTAI is a movement therapy that was invented in Japan to heal your body naturally.

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